セーヌの釣りびとヨナス

「何かパリのことはなしてよ」という ”いとこ”のプスに、まだパリに行ったことのない「ぼく」が語り出したのは…。セーヌ川に釣り糸を垂れる釣りびとたちの中でも「でっかい魚を釣りたい」と野望を持つヨナスの物語。ドイツの作家・チムニクが贈る淡いファンタジーであり、現代の寓話。矢川澄子による細やかで印象的な訳が魅力的です。簡素な函入りのシンプルな造本も美しい。複数の版がありますが、こちらは1981年の童話屋版。『クレーン男』とともにぜひ。

*函の背が薄く変色していますが、それ以外は本文ともに目立つ難はなく、古書として標準的な状態です。


著者:ライナー・チムニク
訳:矢川澄子
発行:童話屋
1981年初版
150mm x 213mm(函サイズ) / 140P


販売価格 1,500円(内税)
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